核戦略 2018 6 3

書名 日本人の知らないトランプのアメリカ
著者 日高 義樹  海竜社

 本屋で、この本を見て驚きました。
この本の表紙には、トランプ大統領の顔写真が大きく、
「二枚目」に写っているからです。
しかも、大統領らしい表情の写真となっています。
 外国のメディアから日本へ配信される、
トランプ大統領の写真は、
奇妙な表情の写真が多かったのです。
 さて、日本の国会では、
「モリ・カケ」問題で夢中になり、
国会そのものが「ワイドショー」のようになっていますが、
アメリカも似たようなもので、
「トランプ大統領のスキャンダル探し、
もし、スキャンダルが見つかれば、
スキャンダルで盛り上がる」という繰り返しです。
 そういうわけで、日本もアメリカも、
スキャンダルやゴシップで夢中になり、
重要政策は議論されないという状態が続いています。
 前置きが長くなりました。
この本から引用します。
 2018年1月18日、
アメリカの国防長官のマティス氏は、
記者会見で次のように述べた。
「アメリカは、これまで核兵器の先制使用、
つまり相手が核兵器を使う前に核兵器を使うという戦略は取らないできた。
 しかし、新しい国際情勢のもと、
アメリカの安全と利益を守るためには、
核による先制攻撃が必要になった」
 この重要な問題について、
アメリカのマスメディアは、トランプ批判を続けるのが精一杯で、
歴史的で重要な変化にも、全く関心を示さないという、
驚くべき姿勢を取り続けている。
 アメリカのマスメディア、
ひいては、それを口移しで反復している日本のマスメディアに依存する限り、
アメリカの新しい動きを察知することは難しい。
(引用、以上)
 私は、2003年から何度か書いていますが、
「これは、大ニュースになるぞ。
翌日の新聞やテレビが楽しみだ」と思って、
実際に、翌日の新聞やテレビを見てみると、
報道されなかったり、紙面の片隅に小さくあったということがありました。
 やはり、新聞もテレビも、「部数や視聴率が稼げないもの」は、
記事にしないという「内規」があるのかもしれません。
これは、アメリカのマスメディアも同じかもしれません。
 さて、話がそれました。
なぜ、アメリカが「核による先制攻撃まで考えざるを得ない」と主張するのか。
 それは、アメリカが「対テロ戦争」に夢中になっている間に、
ロシアや中国の軍事力が目覚ましい発展を遂げたからです。
大きな「ブレークスルー」があったと言えるかもしれません。
さらに、両国は、サイバー戦略においても、世界の先頭を走るようになりました。
 アメリカは、軍事力という「現実の空間」、
さらに「サイバー空間」でも対処しなければならないうえに、
依然として、「対テロ戦争」も続いているという状態です。













































































































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